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  第6回 組織力向上は人材育成から
 
2007/03/05 (Mon)
エグゼクティブアドバイザー 高村眞司

凡人に非凡な業績を挙げさせるのが組織である(ベバリッジ)
スポーツ界ではシーズンオフから来シーズンに向けて監督や選手の移籍・交代が盛んである。注目されているのはスタープレイヤーの動向であるが、素材だけが良くても強いチームにはならないことは誰もが知っている。

組織活動の現状
最近起きている事件等のニュースは情けないことばかりである(隠蔽、改竄、捏造、盗用、いじめ、舌禍など)。美しい国造りを目指している国とは思えない。これらの原因はいずれも組織力の低下に起因していると云える。
何故この様な事が起きるのかを突き詰めて行くと、対外的には組織の顔を守ることから始まって、組織内での立場保全。極端な利益追求指示から来るコストダウン狙い。また、IT化の普及で情報取得の容易さが情報の扱いを粗雑にし、無秩序になった。
このように変化が早く激しい時代の流れに組織構造が追従できていないため、組織内の意思疎通が悪く不祥事の発見や防止ができない。特に伝統のある企業ほど組織の老化が起こっている。

組織力を決める要因
組織の品質に関わる要因の主な項目を挙げると、組織のヴィジョン、組織を構成する要員、組織構造、組織の運営ルール、資本構成(組織を支える基盤)等である。それぞれの要因の完成度がどのレベルにあるかによって組織力が決まる。
前述の事象や過去の経験から見ると、組織の運営ルールの完成度と遵守率が一番重要な要因と見られる。しかし実態は内部規程が現行維持されず放置されているケースが多い。その結果内部統制が形式的になっている。これでは組織力は発揮できない。
次に組織の品質を左右する大きな要因はリーダーの資質である。組織の活力は組織内の人材を活かすかどうかによることは誰でも認識している。しかしこれが出来ていない。優秀なリーダーの陥りやすい問題は、運営ルールや人材の育成を軽視しがちな点である。昔は先輩の背中を見て育ったが、今はインターネットで育つ時代。年功序列からの転換期にあることは確かだが、苦労なしに情報取得が出来ることで一人前になった積もりになって欲しくない。経験に裏打ちされた組織人としての生き方について十分な育成が必要である。

組織力向上は人材育成から
最近多くの企業で組織力の低下が見られる。その原因の多くは、経費削減を要員削減に求めていることに起因している。要員を減らして組織がうまく回ることの確認や規程類の改訂など新たな統制策を講ぜずに要員削減の方針を打ち出すケースが多く、その結果は手抜きにつながるだけである。新しい時代に入って、これからの企業活動に相応しい組織構造の確立と必要な人材の育成・確保を先ず考えるべきである。経営陣の交代の際に大きく舵を切ることがある。そのとき一番大切なことは、これから目指す事業に対して従業員の質と量が必要且つ十分な体制であるかどうかの確認である。惰性で事を運ぶのは一番やってはならないことであるし、張り切り過ぎて目標を大きく掲げ過ぎるのにも注意しなければならない。いずれにせよ、人材は直ぐには育成できない、企業の成長と共に人材も成長する環境を確立することが事業大成の基本である。

組織人の品格の回復を
経済的に正しいことは道徳的にも正しい(フォード)
大多数の人は正しい倫理観を以って活動し生活をしていると信ずる。しかし現実にはルール違反を承知のうえで実行する確信犯がおり、これはもう組織以前の問題である。ごく一部のものが不正な行動をすることは今も昔も変わらない筈、それなのに最近はこの種の事件や不祥事が日常的に報道されている。これは情報の流通が極めて早くなり広汎になったため人目につくようになったためか、或いは模倣犯が増えたのかもしれない。
企業は社会的責任を全うして始めて存在が認められる。最近は安易に果実を求める傾向があり組織の品位が落ちている。この時代を改善できるのは社会を構成している者でしかないし、それを支えるのは組織的活動である。品格の備わった組織力の増強は、国を挙げて行わねばならい。


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